米里の家
投稿者:アッシー さん
あれはまだ札幌の米里で有名な屋敷が、現在のように焼けてなくなる前の事です。
私が大学生の頃、学生の仲間10名位で米里へ肝試しに行こうという事になりました。
特に霊感の強かった私は、真っ先に頼りにされ、先頭を切って行く事になったのです。
天候は晴れ、午前12時頃でしょうか。
車4台程度に便乗して向かったのですが、現地から数百メートル手前で1台が動かなくなりました。
原因が解らぬまま、そこに車を残し、現地へ到着しました。
現場は草木が伸び、2階建ての家がその中にポツンとありました。
私はここに付く前から寒気がはしっていたのですが、現場へ着くと更に強い霊気を感じました。
「誰か見ている」
ふと家の方を見ると、二階の窓から人影がこちらを見ています。
子供でしょうか。オカッパの髪型をしています。が・・・
「目、鼻がない」
見えたのはどうやら私だけのようですが、仲間達に話すと、皆最初の元気はなくなりました。
皆の意見で先頭は私、続いて霊を信じない後輩、
それから少し間をおいてその他大勢の順で屋敷の中へ入る事にしました。
1階は多分大勢の人が来たのでしょう。
かなりの荒れようです。
奥の浴室から霊気を私は感じましたが、問題は霊の見えた2階。
結局、私と後輩の2人が荒れた階段を上り2階へ行く事にしました。
2階に着くとタバコに火をつけて置いた物が沢山置いてあります。
この時、私と後輩はそれがなんの意味か判らず、1階の様な霊気も感じられなかったので、
なにもせずに降りてきました。
この事が後に重大な事になるとは知るよしもありませんでした。
後日談です。
1週間後、私は親父の車で国道を走行中、信号が赤になりブレーキを踏みました。
が、車は止まるどころか加速ぎみになったのです。
何度ブレーキを踏んでもききません。
危うく衝突かというところでサイドブレーキを思いっきり引いてなんとか事なきをえたのです。
なんとか、サイドブレーキを引き引き帰宅し、修理に出したところ、
ブレーキパイプが破裂しているとの事、そんな事通常ありえるでしょうか。
さらに、数日後一緒に2階へ行った後輩が、やはり走行中、
酒に酔った人が道路へ飛び出し・・・大変残念な事態になってしまいました。
その後聞いた噂では線香かタバコを置いてこないと交通事故に遭うという事でした。
今でも既に無い現場の横をたまに通りますが、
あの時の後悔と2階からこちらを見ていた少女のなにもない顔が思い出すのです。