恐怖の廃トラック
トレゾー@心霊ストーカー軍団
今から数年前の事です。
釧路市内の国道で大型トラック同士の正面衝突という死亡事故が起こりました。
かなりの大事故で一方の運転手は即死だったそうです。
事故車は通常現場から近い、自動車解体業者に運ばれます。
その事故車は釧路近郊のある解体屋に運ばれました。
死亡事故車に慣れっこの解体屋従業員を震え上がらせるある出来事が起こりました。
事故日当日。
現場検証も終わりそのトラックは解体屋の片隅に置かれたそうです。
その日の夜、残業で残っていたAさんが帰ろうとしたところ、そのトラックから炎が見えました。
「これは大変だ!」とすぐにそのトラックに駆け寄ったところ・・・
その炎は車から発せられているのではなく、トラックの周りをゆらゆらと漂っていました。
それを呆然とみていたAさんは、さらにとんでもないものを見ることになったのです。
トラックのすぐそばに一人の男が立っている・・・
その男は何を喋るでもなく、うつろな目でAさんを見つめていました。
恐怖の頂点に達したAさんは逃げるように、会社を後にしました。
次の日。
Aさんは会社で同僚に前日に見たことを話したのです。
同僚のBさんは、「ははは、酒でも飲んでたんじゃないか?霊なんかいないって!」
と、取り合ってくれませんでした。
Aさんは仕事が終わったらさっさと帰ってしまい、Bさんが残業することになりました。
日もすっかり落ちて、8時も回った頃・・・
外に人影が見えます。
(こんな時間にお客さんか?)
やれやれと表に出ると誰もいない。
先日の事故車から光が見える・・・
Aさんの言っていたことを思い出し、恐る恐るトラックに近づいていきました。
トラックの周りでは人魂が漂い、男がその脇に立っています。
「うわあ〜」
Bさんは叫び声を上げながら逃げていったそうです。
2人の話からから他の従業員はトラックに近づきたがらなくなり、誰も手をつけないので、
その解体業者はトラックの持ち主である運送会社に返すと言うことになりました。
急に返すと言われた運送会社は、市内の別の解体業者に当たりました。
しかし、こうなると話が広がるのが早く、すでに市内で引き取るという業者は無くことごとく断られ、
しかたなしに、札幌市内の流通センターにある事務所に運ぶことになりました。
広大なトラック駐車場の端にその廃トラックは置かれました。
トラックが置かれたその日の夜・・・・
配送を終え、会社に戻ってきた運転手のCさんは「○○が亡くなったのか・・・・」とその廃トラックに近づきました。
フラフラと漂う人魂、そしてその脇には死んだはずの○○さんが・・・・
瞬く間に会社じゅうに話は広がり、数日後には社員全員が死んだはずの○○さんを見てしまったのです。
周りの他の会社の人も見るようになり、幽霊トラックと噂されるようになったのです。
会社にトラックを運んでから2週間目の午後。
その会社にはお坊さんが来ていました。
お坊さんがお経を唱え、トラックに火つけるという事が行われていました。
そしてこの日を境に幽霊が出ることはなくなりました。
成仏できたのでしょう。
それからしばらくの間、このキャビンが燃やされたトラックは駐車場の片隅に放置されていましたが、
現在は処分され、見ることは出来ません。
今からほんの数年前に釧路と札幌で起きた幽霊事件です。